■リフォームの概要
私が代表理事を務めています埼玉住協に新しく組合員となった櫛田建築設計室の櫛田さんからお声がけいただいて上木崎の家のリフォームに携わることとなりました。
上木崎の家は元々オーナーさんのご実家で、相続が発生し、70代のご夫婦がこちらに移り住むという計画のもと、さいたま市の耐震診断を受けて、弱点が見つかったとのことで耐震補強と合わせてリフォームも行います。
予算内で安心して暮らせる家、暖かく暮らせる家へと生まれ変わらせるために、櫛田さんとタッグを組んで取り組みます。
大工さんの造作関係の工事がひと段落。
本日は、2月上・中旬に行なった内部仕上げの様子をご紹介いたします。
まずはトイレです。
クロス屋さんがクロスを張ってくれています。
築年数が経っているので、増し張りをしたり、下地を作ったりと一工夫したのちにクロスを張ってもらいました。
床・巾木廻りがタイル張りで寒々しかったので、床と壁のクロスも張り替えて、寒々しさを少しでも緩和しています。
メンテナンスのしやすさも考慮して、床はクッションフロアを採用しました。
工事中は人が生活しているわけではないので、現場はとても寒いんです。
ということでヒーターの出番!
体感的な寒さ解消はもちろんですが、寒いとクロスも硬くなって作業がしにくいんですよ。
なので、作業がしやすいように環境に合わせて日々仕事をしています。
続いては、建具屋さんの作業です。
リビングのドアは既存のものを再利用しますが、現状では開き戸を開閉できるようにするための金具(蝶番)が壁にぶつかっています。
これをぶつからないようにするため、一細工をするための寸法採りを行なっています。
こちらの窓にはインナーサッシを入れるための寸法採りを行なっています。
規格サイズの窓をはめればいいのでは…?と思うかもしれませんが、一か所ずつ微妙に寸法が違います。
築年数が経っていると微妙なゆがみも出ています。
なので、上下左右の寸法をそれぞれ測って、合う形の窓を一つ一つ作ってもらって現場で納めていきます。
最後は左官屋さんの作業です。
下地処理を終えて、仕上げ工程に入りました。
今回は、砂漆喰を採用します。
パターンは、お客様のご要望でコテ波仕上げ(コテで塗った跡を自然な形で残す最も標準的な仕上げパターン)。
柱と柱の間を塗っているところを撮影しました。
ここで、左官屋さんあるあるネタを。
左官は右利きの方は左端から、左利きの方は右端から塗っていくと作業がしやすいんです。
写真の左官屋さんはサウスポー。
なので、右利きの左官屋さんと同時に作業をすると途中でぶつかってしまうんですよね。
場所に合わせて右利きの方が塗りやすい部分は右利きの方に、左利きの方が塗りやすい場所は左利きの方に、とそれぞれの得意な範囲を補い合って作業しています。
内部の仕上げは順調に進んでいますので、今後も随時ブログにて状況をお伝えいたします。