■概要
盟章建設のメイン大工である鈴木さんがご自宅を建てられるとのことで、今回は請負として携わらせていただくこととなりました。
鈴木さん自身が大工さんなので、こだわりがたっぷり詰まった住まいになる予感がしています。
7月14日(木)15日(金)は小堤の家の上棟でした。
通常 上棟は1日で行いますが、墨付けや手刻みなどの伝統工法を取り入れているため、2日掛かり。
15日には、さいたま家づくりネットワークの会員工務店さんが見学に来てくださいました。
次の世代を担う若手大工さんへの技術継承のための貴重な場。
※基本的に上棟は天気が怪しい日は避けます。
今回は作業工程などの諸事情、建主が大工さんということもあり半ば強行で行いました。
こちらは金物ボルトは使用せず、木の釘「込み栓」で固定しています。
大工さんの磨き抜かれた技術で建てる家は金物は必要最低限。
梁も今とは少し違った組み方をしているので、参加者の方々は興味津々に見ていました。
左右の梁を込み栓で繋いで吊り上げます。
2Fの小屋を掛け矢で叩いて組み合わせています。
手刻みにおける、代表的な継ぎ手の一つ「シャチ栓継ぎ」。
柱の中で交差しているので、打ち込むほどに強力な引き寄せが可能です。
梁を斜めにかけて屋根下地を作り…
無事に上棟を終えることができました。
近頃ではプレカット工法が主流で、伝統工法を使う案件が少なくなっています。
いい大工さんを育てるには、技術を発揮できる仕事があってこそ。
伝統工法での家づくりを評価・理解してくれる建主さんの目も必要だと感じる私でした。