■概要
お客さまは、60代のご夫婦と息子さんの3人暮らしのご家族。
老後の暮らし方を模索していた時期に「60歳で家をつくる」勉強会に参加していただいた方です。
田舎暮らしや住み替えなどを検討した結果、「今の家を建て替える」という選択をされました。
60代ということもあり、これからのライフプランをファイナンシャルプランナーさんとともにしっかりと立てた上で、ご予算に合った設計を行って、老後の家づくりがスタートしました。
さいたま市白幡の家は、7月12、17、21日と着々と工事が進んでいます。
今回は3日分まとめて、仕上げ工事の進捗状況をお伝えします。
まずは壁に和紙を張っている様子。
盟章建設では基本的にビニール系のクロスは使用せず、壁紙は和紙を張ります。
漆喰や珪藻土が入る場合もありますが、今回は和紙が基本。
予算上、トイレや洗面所の水回りはビニール系で、廊下や階段周辺は土佐和紙です。
和紙はビニール系に比べて静電気が発生しにくいのが特徴。
静電気があるとホコリを吸い寄せます。
また、変にテカらないので目にも優しい。
自然素材は身体や健康にも良いんです!
続いて、和紙に糊付けをしている様子。
糊付けは専用の機械で行います。
右側に和紙のロールをセッティングし、機械の中を通ると糊付けされた和紙が職人さんの手元に流れてきます。
正面のカウンター壁に緑色のレーザーが当たっているのはわかりますか?
このレーザーは縦のジョイント位置を示していおり、しっかりと垂直をとることが可能。
クロス張り用の糊はウォールボンド100を使用しています。
実は、施工性は悪く、伸びも悪いのでクロス屋さんは嫌う糊。
しかしこの糊は、他の糊と比較すると、ホルマリンやトルエンなどの有害揮発性有機化合物を一切使用していない、安全と品質にこだわった人にも環境にも優しい接着剤なんです。
ホルムアルデヒト不検出、シックハウスの原因とされる14物質不検出、接着力/カビ抵抗などJISの品質規格をクリアしたJISマーク製品という点から総合的に見てウォールボンドが一番安全だと思います。
続いて、建て具屋さんの作業。
あらかじめ作ってきてもらったふすまを現場で合わせて微調整をして仕上げます。
それぞれの部分で微調整を行い、その後に和紙を張ります。
材はシナのベニヤ。
続いて、設備屋さんが2Fの手洗い場を設置している様子。
木のカウンターは大工さんの手作りで造作家具のような見せ方をしているのがオシャレ!
洗面台の位置が決まったら、大工さんにお願いをしてカウンターに開口を開けてもらいます。
最後は階段の手すり。
材は自然のものなので、表情は様々です。
手すりは丸いものが一般的ですが、大工さんに6角形に加工をしてもらい取り付けました。
雰囲気に合うように既製品の受け金具は使用せず、込栓(木の釘)を使用しています。
味のある手すりだと思いませんか?
手すりを取り付けた後、大工さんが仕上げの加工を施しています。
この加工が意外にも大変なんですよね…、いつもありがとうございますm(__)m
2月から始まった工事も竣工が近づいてきました。
今後もさいたま市白幡の家の状況を随時お知らせしていきます。