古民家改修見学

学び現場視察・見学

7月9日(金)は、所属しているJBN既存改修委員会のメンバーである「あすなろ建築工房」さんの現場を見にいきました。

築140年の古民家改修です。
古民家はご主人が子供の頃からあり、昔から空き家に近い状態だったのだそう。
当時は住まいとして使っておらず、子供ながらに「壊すのは忍びない…生きている建物にしたい!」という思いがあり、
鈴木アトリエさんとあすなろ建築工房さんがチームを組んで、リノベーションに至りました。

構造は石場建て。
石場立てとは、古民家や古い寺社仏閣などに見られる石の上に柱が乗っているだけの構造のこと。
柱の下に敷かれた石は礎石(そせき)と呼ばれ、石と柱が固定されていないことが特徴です。

基礎の作り直しから、斜め材や金物を入れての耐震補強、外断熱工法で断熱性もG2レベル。
なかなか大変な現場で工事は1年ほど行い、ある程度形になった時点での見学でした。
撮影させていただいた写真をご紹介しますね。

右の方が施主であるご主人、左はあすなろ建築工房の関尾さん。

床にスリットがある…ということは床下エアコンがあるということ。
古民家特有の暑い、寒いが解消されますね。
断熱性・気密性もしっかりと施工されていました。

さて、ここで少しJBNとはなにかご説明します。
JBNとは、全国の地域工務店を、技術、人材、品質、事務、情報等の面からサポート、関係省庁や各機関、関連事業者と協力・連携し、地域の良好な住環境と、木造建築物の整備や維持で、地域社会に貢献することを目的とした全国組織です。
私が所属している既存改修委員会は、様々な委員会があるうちの一つなんですよ。

今回は、新旧を融合させたなかなかお目にかかれない面白い現場を見学させていただきました。
貴重な機会をありがとうございました!