11月30日(火)は、いつもお世話になっている佐藤工務店さんの現場視察へ行ってきました。
今回は撮影させていただいた写真とともにご紹介いたします。
メインで見させていただきたかったのは基礎の配筋部分。
通常、基礎は地中梁の部分があり、その分掘り下げて深くなっています。
※地中梁は、独立した基礎同士を繋ぐ地中に設ける梁のこと。
しかし、佐藤工務店さんの今回の現場では、掘り下げずに耐圧盤の中で処理してしまう方法を採用していました。
佐藤さん曰く「使いやすい!」ということでした。
写真中央にあるのが地中梁。
ベース部分は一般の耐圧盤の深さと同じになっており、外周部は掘り下げています。
この方法だと地中梁部分の根抜が省け、施工がしやすくコストダウンにもつながるということでした。
配筋の仕方やアンカー、定着の処理方法はもう少し工夫が必要かもしれませんね。
向きを変えて一枚パチリ。
右側に見えている飛び出している部分に柱が乗ります。
ポスト基礎の立ち上がりは少なくし、床下エアコンがうまく稼働するようにしています。
拡大して見てみましょう。
配筋の仕方やアンカー、定着の処理方法は考える必要があります。
基礎屋さんが現場で組んで作業に入りますが、最近はユニット鉄筋(加工屋さんに組んできてもらい、現場でつないでいくこと)が増えています。
ユニット鉄筋の場合、トラックで運べる大きさでないと運べないのが弊害。
また、コーナー部分は鉄筋が集まってしまうため、良い部分もあり、良くない部分もありますね。
そして、基礎断熱をされていました。
室内側で断熱を取りつつ、外側にも負荷しています。
寒さ対策には有効ですが、シロアリが板状断熱材の中に通り道を作って登ってきてしまう可能性も…。
断熱材下部が空いているのは、コンクリートを流し込み、断熱材の小口からのシロアリの侵入を防ぐため。
見えない部分でも様々な工夫・配慮がされています。
佐藤工務店さんのチャレンジする精神、とてもいいお手本です。
断熱材は、スタイロフォームAT。
防蟻機能を備え、吸水性が低くコンクリートと同時打込みも可能。
基礎外側断熱工法に適した断熱材です。
こんな感じで佐藤工務店さんとは日々情報交換をさせていただいています。
今回もとても勉強になりました。
今後も切磋琢磨しながら、いい家を作っていきましょうね!
この度はありがとうございました。