このブログでも長らく取り上げてきました文蔵の家。
工事はほぼ完了しております!
今回は施主工事として、床のオイル塗装を行いました。
今まで床にはオイルを塗ったり塗らなかったり、僕の体感としては半々くらいの割合でしょうか、もちろんオーナーさまのご意向に沿って塗装の有無を決めてきました。
文蔵の家のオーナー様は子育て真っ最中ということで、後々のメンテナンスを考えると塗った方が良いという判断に。
米ぬかからとった油で作業開始・・!
当初オーナー様の息子さんも参加予定でしたが、テスト前とのことで勉強優先。
僕なら勉強しないでこっちに来ちゃうかな、、
息子さんの代わりにオーナー様のお父様にお手伝いしていただきました。
今後のメンテナンスのためにもオーナー様と一緒に作業することに意味があります。
大人の人手があったこともあり、半日かからずに塗装完了!
オイルを塗ると塗らないとでは感じ方が違うものです。
特に杉材はどちらかというと表面がぱさっと見えがちな材。
オイルを塗ることでしっとり柔らかい艶が出ます。
ただ、これも塗らなくても大丈夫なもの。
素足が触れる場所なので足の裏の油で使っている間に艶は自然と出てきます。
とはいえ時間がかかるのでオイル塗装は手っ取り早い。
植物由来の油は身体には安心な材料。
ですが中には扱いが難しいものもあります。
ドイツの塗料でメジャーなものがありますが、油を吸ったウエスを放置すると自然発火することがあるのです。
危うく火事になりかねません。
作業自体はプロでなくてもできますが、注意事項をよく読んでお使いください。
※もちろん安全に使えば問題ありません。
※今回使った『キヌカ』は発火しない塗料です。
僕より二世代くらい前の話になりますが、昔は手ぬぐいで作った袋にぬかを入れて『ぬか袋』を作り、それで床を磨いたそうです。
自然塗料は言わばぬか袋の現代版。
時代は変わっても僕たちは床を磨き続ける・・・!