針ヶ谷の家 さいたま市 中古マンションリノベーション事例 引き渡し後の水漏れ

針ヶ谷の家

今回お伺いしたのは、さいたま市浦和区針谷のマンション。
昨年、マンションのリノベーションをさせて頂いたお客様のご自宅です。
階下のお部屋で水漏れが確認され、原因がお客様宅にあるかもしれないと心配されてお電話を頂きました。
私たちの施工が原因だとしたら大変です。
急ぎ、設計士さんと水道屋さんと共に訪問しました。
 

調べてみるとお客様のお部屋の洗面台にも、キッチン下にも濡れている形跡は見当たりませんでした。
お客様宅、また私たちの工事が原因ではないとわかり、一安心です。

しかし、原因は何だったのでしょう。
水漏れがあった階下のお部屋の床下を見せて頂きました。
大量の水が溜まっていることがわかります。

キッチンや洗面所からの水漏れだけでは、これだけの水は溜まりません。
こちらのお宅のキッチンや洗面所からの水漏れでもなさそう。

考えられるのは共用部分の縦配管です。
縦配管を確認すると、水漏れの跡が見つかりました。
幾筋もの黒い水漏れの跡がはっきりと見えますよね。

お客様のお部屋から水を流して、確認してみました。
すると、ピチャピチャと水音がするほどの水漏れが。

マンションの管理会社側も確認し、共用部分の排水縦管の劣化が原因だということになりました。
ここまでの水漏れがあるのは珍しい事例です。
1か月前に縦管の高圧洗浄を行っているそうなので、もしかしたら、それがさらに悪化させたのかもしれません。

縦管の取り換えなどの修繕が必要になりますが、今回は共用部分の劣化が原因の為、管理会社が行うことになりました。
また、工事費用も管理組合が積み立てているマンション管理費から工事費用を捻出することになります。

中古マンションのリノベーションは理想の住まいを作る手段の一つとして人気ですが、
今回の出来事で、マンションには思わぬリスクが潜んでいることを改めて実感しました。
もし、私たちの工事に原因があったとしたら、工事の費用や補償はどのようになっていたでしょうか。
リスクに対する補償などの事前の備えについて、住みやすさや理想の間取りを考えるのと同様に、
しっかりと考えることが重要だと再認識した出来事でした。