3月30日(木)は、さいたま家づくりネットワークの会員である米谷工務店さんの施工物件見学会へ伺いました。
米谷工務店さんは、設計事務所案件が多く面白い建物を建てています。
ちなみに、今回の設計担当は長澤剣太郎建築設計事務所さん。
本記事では、一部になりますが写真とともに物件の様子をご紹介いたします。
外観
下部は板張り、上部は板金で仕上げられた特徴的なデザイン。
板金は特殊な折り方をするものらしく、米谷さんが仙台か盛岡まで取りに行ったそう。
とてもエネルギッシュな方です。
見学会が始まり、まずは物件の概要を説明する施工担当の米谷さん。
設計担当の長澤さんにも来ていただいて、双方のお話を伺えました。
見てください、この壁。Rの板張りですよ?!
2階は板金で仕上げられているので曲がりますが、板は裏側で細工をしないと曲がりません。
参加者は皆「よくやったね…。」と関心しました。
初めは左官による塗り物の予定でいたためRにしていたけど、お客様との打ち合わせで板張りになったとのこと。
悲鳴をあげたくなりますね(笑)。
次は、Rの部分の床と壁の取り合い。
入巾木はアルミのLアングル。
床と壁を浮かせた見せ方をしています。
アルミも曲がるわけがなくて…とにかく裏側での細工が素晴らしい。
下地も曲がるものを採用しなければいけないので、どうしても手間暇はかかってしまいますよね。
続いて、階段の段板と壁との取り合い。
小さなスリットを取って納められています。
設計の長澤さんのこだわりなんでしょうね。
見学会は自分たちにはない発想を学べる貴重な機会です。
洗面台もおしゃれ。
下地は木ですが、仕上げはモルタル。
無機質なものを取り入れることで、コントラストにもなります。
見せ方が綺麗なニッチカウンター。
板の厚みをそのまま見せるとボテッと感が強調されてしまいますが、シャープに見えるよう作り込まれていました。
キッチンとダイニングの間に置かれている家具。
お客様が三重県の家具屋さんでオーダーしたものなのだとか。
奥に少し見える丸テーブルと言い、こだわりが感じられました。
ダイニング上の吹き抜け手すりもシャープ。
この作りはなかなか攻めています!
上にスリットを切り、間にスチールのフラットザーを入れて奥の壁に固定されています。
手すりは何本かに一本スチールが入っているそうで、触ってみると見た目以上にしっかりしていました。
見学会の締めは会長の佐藤さんのご挨拶。
全体での見学会は解散したものの、この後は各自での見学・質問タイムが設けられました。
内輪話や同業者だからこそ目に付くことなど、さまざまなことを情報共有できた有意義な時間を過ごせました。
見学会の参加者は大体固定メンバーなので、参加したことのない「さいたま家づくりネットワーク会員さん」には参加していただきたいものです!
このように見学会や勉強会を随時実施しているので、会員という特権を活かしていただきたいと思います。
他社との違いを面白がる、聞く、学ぶが自社のフィードバックにつながります。
米谷さん、長澤さん、この度はありがとうございました。