■リフォームの概要
私が理事を務めています(一社)埼玉いえ・まち再生会議へ「雨漏り被害」のご相談をいただきました。
築30年以上の住まいで、以前から雨漏りがしていて建てた会社に修繕してもらったけど改善されないとのことです。
11月2日(水)に現場へ伺い、事前調査をさせていただきました。
窓まわりを室内側から見てみます。
サッシ上から水が垂れて室内に入ってきている状態で、額縁の傷み、壁紙の捲れが見受けられました。
続いて、外側から。
縦の額縁は変色してしまっています。
あと気になったのは、霧除け庇から樋が突き抜けていること。
樋の納まりが気になり、確認してみます。
3Fの大屋根から降りてきている竪樋が2F屋根の軒樋と合流、庇を貫通している状態でした。
う〜ん…納まりがよろしくないですね。
雨漏りしていた原因の問題部分は、樋の納まりなのかもしれません。
霧除け庇も波を打っていますし、内部も傷んでいるのでは…?と現時点では予測しています。
屋根と樋の取り合い部分も確認します。
雨漏りしやすい軒ゼロ住宅でした。
一般的には外壁よりも軒を伸ばして水を外に逃す作りにしますが、デザインを重視するとこんな納め方になってしまいます。
雨漏りのリスクが大きくなってしまうのですが…。
軒が出ていないため、雨水が巻き込んでしまい建物側に水を呼び寄せてしまっています。
調査後は撮影した写真をお客様に確認・説明させていただきました。
樋交換だけでなく屋根全体を見てあげないと根本的な解決にはならないかもしれないこと、庇の解体・下地補強・屋根板金の吹き替えが必要そう、足場を組む必要があるのでまとめて外壁塗装も見直してしまったほうがいいこと、屋根はカバー工法で増し葺き+軒を出す対処をした方がいいことなど。
また、屋根は定期的に塗装が必要なコロニアルなので、ガルバリウムで増し葺きしてしまったほうが耐用年数も伸びて、メンテコストも抑えられるとお伝えしました。
次回から工事の様子をご紹介します。