大成町の家 さいたま市 現地調査

現場の記録修理・補修・点検玄関まわりトイレ

15年くらい前に福田さん設計で建てた蜜柑の木の家のご主人から連絡をいただきました。
今回はご主人のご実家のリフォームのご相談。
補助金がでることと、ケアマネさんの提案もあり、ご両親が元気なうちに今後に備えて手すりをつけたいとのことでした。

ご覧の通り、玄関へのアプローチが結構高め。
階段の1段目に蛇腹の門扉が設置されていますが、こちらの蛇腹を掴んでの上り下りは危険です。
防犯面で蛇腹は外したくないというご希望があり、階段2段目から玄関ドアに向けて手すりを付けることになりました。
階段を下りるときに躓いて万が一転んでしまっても、門扉があれば道路に転がり落ちずに済むという説も…。
そうならないように手すりに掴まってほしいです。

お家の中の階段も結構急でした。
こちらにも手すりを。
一階から踊り場にかけての部分にはお父さんがDIYで手すりをつけたとのことでした。

実は手すりを後付けするのは結構大変です。
下地を探せば…と思われるかもしれませんが、手すりの受けは1メートルに1か所は欲しいところ。
なかなか欲しい位置に下地はこないものです。
そのため、今回は階段に沿って力板をつけ、そこに手すりを設置していきます。

トイレにも力板を入れてから手すりをつけます。
縦方向の手すりもあったほうが良いのでL型の手すりを付ける予定。



お風呂場には浴槽をまたぐ部分に手すりを付けます。
タイル貼りのお風呂での転倒は特に危険。
手すりを付ければ安心ですね。

お風呂にしてもトイレにしても、最新のものをお勧めしたくなりますが、年を重ねると今までの生活スタイルを変えるのは難しいもの。
身体に慣れているお家の設備をより安全に使い続けていただくのも僕たちの仕事です。