大戸の家のリフォームの続報です。
前回に引き続き内装リフォームを進めています。
今回は和室。
もともと和室だった部屋を耐震改修して、元の状態へ現状復帰します。
こちらは床の間を塗っているところです。
奥の広縁の部分はご主人の書斎に。
オーナー様が和室の雰囲気がお気に召していたのでもとの形を踏襲。
天井もそのまま。
床の間地袋もそのまま。
壁は聚楽壁。
どこか昔なつかしい風合いです。
こちらは下塗りの上から仕上げを塗っているところ。
ざらざらな手触り。でも滑らかに。
今回耐力壁を入れる関係で開口位置を変更しました。
写真左側の空いている部分はもともと押し入れだった部分。
今左官屋さんが聚楽を塗っている場所がもともとの開口でした。
こちらは耐力壁になります。
右側のブルーシートで覆われている奥の部分はリビングです。
リビングからも玄関から続く廊下からもこちらの和室に出入りできるようになりました。
和室は応接間になるので、お客さんがリビングを通らずにこちらに入れるようにとの一工夫。
こちらは玄関側の新しい開口から撮った写真。
押し入れだった名残が見えますね。
上部は天袋の敷居、下に見えるのが鴨居部分です。
真ん中に見える隙間は天袋の床部分をはめ込んでいたところ。
こちらのお宅を建てた大工さんはとても丁寧な仕事をされていたようです。
綺麗に座彫りしてありました。
もったいないですが、こちらは化粧板を張ってしまうのでこれで見納め。
最近は和室を作っても聚楽壁にしないお宅が多いです。
今回はもともとの雰囲気をそのままに、というコンセプトのもと、聚楽壁を採用。
左官屋さんも「久しぶりに聚楽を塗りました」とどこかうれしそうでした。
時代の流れには逆らえませんが、やっぱり聚楽壁は落ち着きます。