8月5日(金)芝川小学校にて、「あついぜ さいたま! 芝川小・遮熱フェス2022」を開催しました!
当日は午前の部、午後の部合わせて約30名の方にご参加いただきました。
天井裏、教室や廊下の壁への断熱材補強、窓面には取り外し可能な遮熱パネルの設置を体験いただきました。
まずはサーモカメラでワークショップを行う隣の教室で現状を確認していただきました。
窓面は少し温度が低いですが、コンクリートの躯体は熱をもっており、屋根面から教室に放熱している状態です。
このような状態でエアコンを付けても効きが良くないのは当然…。
現状を知っていただいてからワークショップがスタートしました。
さいたま断熱改修会議の議長 佐藤さんからは挨拶。
そして、プロジェクトリーダーの山本さんからはワークショップの説明をしていただきました。
参加者の年代は幅広く、お子さまからパパさん、ママさんはもちろん、行政関係者まで様々な方が参加してくださいました。
早速、ワークショップを始めていきましょう!
私が担当した窓まわりは、断熱材をカットするための寸法取りから。
欄間の下からロッカーの上まで遮熱パネルを設置します。
寸法通りの大きさに断熱材をカットし、小口はアルミテープで補強します。
教室面の反射を抑えるため、スプレー糊をかけて上から不織布を貼ります。
遮熱パネルが完成したので、窓にはめ込みます。
カーテンレールの奥にはめ込んでいるので、遮熱パネルが倒れてくることもありません。
早朝5時頃から教室へ差し込む朝日を止めるための対策なので、直射日光が入らない時間は遮熱パネルは外しても問題なし。
全体に設置完了しました。
掃出し部分は窓の開閉ができるよう、薄い断熱材を採用。
窓と遮熱パネルにはマグネットがついているので、お子さまでも取り付け・取り外しが簡単です。
外が全く見えない教室は圧迫感もあるので、簡単に取り付け・取り外しができるこの方法を採用しました。
天井裏のワークショップの様子です。
天井を剥がした状態から、天井裏に断熱材を入れる体験をしていただきました。
作業の流れとしては、寸法を取って、断熱材をカットし、天井裏に断熱材を納めて、剥がした天井を復旧する です。
ちなみに、両サイドの入れにくい部分などは事前準備期間でプロが行いました。
壁のワークショップの様子です。
寸法を取って、断熱材をカットして、教室の黒板下に断熱材を張っています。
廊下の壁にも断熱材を入れて、杉板で仕上げました。
作業をしているのは、ヌマーランド村長(元芝川小PTA会長)の岡野さんです!
この廊下の右側の窓から強烈な西日が入ります。
しかし、完全に塞いでしまうと、熱がこもってガラスが割れてしまう可能性も…。
上下は隙間を取り、空気が流れるような細工もしています。
予定通り、時間内でワークショップも無事に終え、最後は記念撮影。
プロジェクトリーダーの山本さんの奥様が作ってくださったプラカード。
素敵に作っていただき、ありがとうございました!
参加者の皆さんには、実際に手を動かして壁、天井、窓の遮熱体験をしていただきました。
学校関係者の中では「暑さ」は共通の悩みだったようです。
今回のワークショップで、窓まわりの対処は容易にできる方法だったため、自分ごととして捉えてくれた方もいらっしゃいました。
また、行政関係者の方にも子どもたちの勉強する空間の現状を実感していただけたと思います。
このようなワークショップはどの学校でも行えることではないので、参加してくれた方からこのムーブメントを広げていっていただけたら嬉しく思います。